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お問い合わせ・よくある質問

この度、NPO法人としてJAHDNetworkを立ち上げましたところ、たくさんの方々から、賛同、励まし、そして色々なご質問を当団体に頂きました。誠にありがとうございます。
もっとも多かったご質問やご意見、類似のご質問やご意見などを下記のようにまとめさせていただきました。

基本的な考えについて

どの犬種でも受けられますか?

遺伝性疾患を持つと評価された場合、繁殖しない方が良いのですか?

避妊・去勢をしていますので繁殖の予定はありませんが、検査・登録する意味はありますか?

正常なのか異常なのかはっきりしないのですが、受けた方がよいですか?

具体的に、飼い主のほうで用意するものは何ですか?

検査・病院について

JAHDの指定や認定された獣医さんがいるのですか?

どちらの動物病院でうけられますか? その場合は近くの動物病院を教えてもらえますか?

レントゲン写真はデジタルフィルムでもいいのですか?

検査・診断・登録の費用はいくらかかりますか?

検査には全身麻酔が必要ですか?

股関節形成不全と肘関節形成不全と膝蓋骨脱臼以外の遺伝性疾患の検査、登録は可能ですか?

股関節形成不全・肘関節形成不全・膝蓋骨脱臼の検査・診断・登録を同時に出来ますか?

日数・公開について

飼主から検査結果を送ると、JAHDの診断結果はいつごろわかりますか?

どのような形で、飼い主に通知されるのですか?

結果はいつごろ公に発表されるのですか? それは誰でも無料で見ることができるのですか?

結果は全て公開されるのですか?

公開の取り消しは可能ですか?

結果が悪かった場合は、繁殖はしませんがかわいそうなので発表もしたくありません。可能ですか?

新たに犬を家庭に迎えたいのですが、ブリーダー等の情報は、教えて頂けるのでしょうか?

評価の見方について

JAHDの股関節評価はどういう評価法なのですか?

股関節形成不全のスコアポイント制って、どのような意味をもつのですか?

繁殖する場合に推奨されるのは何ポイント以下ですか?

OFAの7段階の結果とはどのようにして比較すればよいのですか?

血統書やその他の記載内容について

JKC以外が発行している血統書のでも、登録出来ますか? 例えばAKCの血統書でも可能ですか?

血統書はJKCのものでマイクロチップは入っています。 そのことは記載されますか?

個体識別されている血統書は、その旨を公開していきますか?

マイクロチップや入れ墨やDNAなどの個体識別が登録の際必要ですか?

明らかに純血種なのですが、保護犬のため血統書がありません。そのような犬でも、検査・登録は出来るのですか?

OFAやBVA/KCやPennHIPでの結果を登録できますか?

その他

レントゲンは返却してほしいのですが返して頂けますか?

どのような封筒で送ったらいいのですか?(宅急便あるいは郵便のどちらですか?)

ここで解決できない疑問点や御不明な点がございましたら御連絡下さい。
また、申請用紙などが印刷できない場合には郵送を致します。
E-Mail:jahd_info@yahoo.co.jp
TEL:045-285-9367(平日午前9時より午後17時まで)
お電話はつながりにくい場合がございますが御了承下さい。

どの犬種でも受けられますか?

はい。どの犬種でも検査・登録することができます。

遺伝性疾患を持つと評価された場合、繁殖しない方が良いのですか?

遺伝性疾患を持つ犬は出来れば繁殖を行なわないことが推奨されます。股関節形成不全の場合では股関節形成不全同士の交配で63~93%に股関節形成不全の子が出てくるということがわかっています。また、遺伝性疾患がないと診断された犬でも、その近親に遺伝性疾患の発生が多く見られる場合には遺伝性疾患の素因を有する可能性があります。こうした遺伝性疾患の素因を有する犬も繁殖を行なうのはあまりふさわしくないと考えられます。
仮に遺伝性疾患を持っていても早期に発見し、適切な治療を行なえば、良好な生活を送ることが可能な場合が多くあります。股関節形成不全の場合では成長期に症状の出た犬のうち内科的治療により良好な生活を送れる可能性は70%以上あるという報告があります。我々の調査ではその数字は85%でした。

避妊・去勢をしていますので繁殖の予定はありませんが、検査・登録する意味はありますか?

繁殖をされない場合にも検査・登録することは大変重要なことです。このことは、「遺伝性疾患について」のページの中でもふれていますが、遺伝性疾患を減らしていくためには、繁殖を行なう予定の犬、その両親、祖父母の情報はもちろんのこと、兄弟や近親系の情報が必要となります。繁殖を行なうかどうかに関係なく、すべての犬を検査し、診断結果を公開登録し共有することにより、より詳細な血統の情報を得ることで、遺伝性疾患を減少させていくことができます。この方法によりスウェーデンでは股関節形成不全の罹患率を46%から23%へ半減させることに成功しています。このように、繁殖の予定のない犬での検査・登録には重要な意味があります。
検査の結果、遺伝性疾患を持っていると早期に発見できれば、適切な治療が初期の段階から行なうことができ、その結果良好な生活を送ることが可能な場合が多くあります。股関節形成不全の場合では成長期に症状の出た犬のうち内科的治療により良好な生活を送れる可能性は70%以上あるという報告があります。我々の調査ではその数字は85%でした。

正常なのか異常なのかはっきりしないのですが、受けた方がよいですか?

遺伝性疾患の中には疾患を持っていても症状が出ない場合があります。また、症状の出かたには個体差があります。軽微な症状は専門家でないと見逃してしまう場合もあります。私たちの調査では以下のような結果になっています。
下のグラフは股関節形成不全の程度に対して、オーナーが歩様の異常を確認している割合を表していますが、股関節形成不全の場合では、軽度から重度に悪化するにつれて歩様の異常を確認している割合も大きく増加していますが、中程度の形成不全がある場合でも半数のオーナーしか歩様の異常に気づいておらず、形成不全があっても症状に気づかない場合がかなりあることがわかります。股関節形成不全など関節の疾患では二次的に起こる関節炎が将来的に問題となってきます。この関節炎は進行性の疾患であり、早期に適切な治療や飼育を行なわないと悪化してしまい年をとってからひどい症状が現れる可能性があります。遺伝性疾患を減少させる目的だけでなく、愛犬の疾患を早期に発見し対処するためにも検査をお勧めします。日本での成犬のラブラドール・レトリバー股関節形成不全(CHD)に対する散歩中の歩様の異常
飼主が歩様の異常に気づいていた割合(%)

具体的に、飼い主のほうで用意するものは何ですか?

現時点でのJAHDで診断・登録を行なう疾患は、股関節形成不全、肘関節形成不全、膝蓋骨脱臼です。診断・登録のためにご用意していただくものは、股関節形成不全と肘関節形成不全の場合では、動物病院にてJAHDの規定どおりに撮影されたレントゲン写真と、もれなく記載された申請用紙、血統書のコピーです。膝蓋骨脱臼の場合では、動物病院にてJAHDの診断基準にそって行なわれた膝蓋骨脱臼の診断結果が記され、その他の項目がもれなく記載された申請用紙と血統書のコピーです。いずれの疾患も他の評価機関での結果を登録される場合には、診断書(証明書)のコピーと申請用紙と血統書のコピーをご用意ください。詳しくは「診断・登録システムについて」のページをご確認下さい。

JAHDの指定や認定された獣医さんがいるのですか?

JAHDへ提出されるレントゲン写真の撮影や膝蓋骨脱臼の診断については、JAHDの規定にそったものである限りすべての獣医師、動物病院が対象となります。とくにJAHDが指定するあるいは認定した獣医師および動物病院はございません。

どちらの動物病院でうけられますか? その場合は近くの動物病院を教えてもらえますか?

JAHDの規定にそったものである限りどちらの動物病院でもうけることが可能です。しかしながら各動物病院では個々の状況によりレントゲンの撮影などがおこなえない場合も考えられます。そのため、事前に各動物病院と連絡を取り、うけることが可能かどうかを確認したうえで行なってください。またその際、JAHDの規定どおりに行なっていただく必要があるため、レントゲン撮影法と診断法を印刷したものを持参していただくよう御願いします。
動物病院のご紹介等についてはJAHDでは一切行なっておりませんのでご了承ください。

レントゲン写真はデジタルフィルムでもいいのですか?

デジタルフィルムでの受付も行なっております。デジタルフィルムの場合も、JAHDの方法に沿った形で行われなかった場合は、JAHDでの診断が不可能なことがあり、その際、診断・登録が行われない可能性があります。
デジタルフィルムはCDやUSBメモリーなどの媒体でお送りいただくことも可能ですが、その際、画像ファイルを「DICOMファイル(医療用フォーマット)」形式で保存して下さい。

検査・診断・登録の費用はいくらかかりますか?

各動物病院でのレントゲン写真の撮影費用、診断費用は各動物病院が定めた料金に準じ、それらは全て飼主のご負担となります。JAHDでの診断・登録の費用については、料金表にてご確認ください。JAHDは営利を目的としない非営利組織であり、また可能な限り多くの犬、多くの遺伝性疾患についての登録が行なわれ、遺伝性疾患が減少していくことが最優先であるため、同時に同腹仔を登録する場合や同時に複数の犬を登録する場合、また同時に複数の疾患を登録する場合は個別に登録が行なわれるよりも料金が低減されています。

検査には全身麻酔が必要ですか?

JAHDでの診断は、レントゲン撮影時の麻酔の有無に関わらず、規定にそったものであれば行なわれます。各動物病院ではレントゲン写真の撮影に際し、個々の状況に応じて麻酔薬や鎮静薬を各動物病院の責任の下に使用される場合があります。そのため麻酔に関しては各動物病院とよくご相談してください。

股関節形成不全と肘関節形成不全と膝蓋骨脱臼以外の遺伝性疾患の検査、登録は可能ですか?

現時点では、それら3つの疾患以外の診断・登録は行なっておりませんが、今後は各専門獣医師と協議の上、診断・登録可能な遺伝性疾患を増やしていく予定です。

股関節形成不全・肘関節形成不全・膝蓋骨脱臼の検査・診断・登録を同時に出来ますか?

股関節と肘関節のレントゲン写真と膝蓋骨脱臼の診断結果を同時に申請していただければ同時に診断・登録を行なうことが可能です。また、その場合の料金は個別に行なう場合よりも低減されます。これは少しでも多くの遺伝性疾患の情報を収集・提供するためであり、同時に複数の犬を診断・登録する場合も同様に低減されます。

飼主から検査や診断結果を送ると、JAHDの診断結果はいつごろわかりますか?

JAHD事務局はご入金の確認後、診断登録を行ない、診断登録証明書を飼主と動物病院に郵送いたします。この証明書の発行までに3週間程度を要することがあります。
また、飼い主が愛犬の検査結果を公開する承諾をしている場合にはJAHDNetworkホームページ上に結果が公開されます。

どのような形で、飼い主に通知されるのですか?

診断登録証明書を郵送いたします。この証明書の発行までに3週間程度を要することがあります。

結果はいつごろ公に発表されるのですか? それは誰でも無料で見ることができるのですか?

結果は全て公開されるのですか?

JAHDNetworkに登録された全ての犬を犬種でわけ、その犬種ごとに
・股関節形成不全のスコアの平均値と中央値、登録頭数(JAHDNetworkの診断結果のみ反映)
・肘関節形成不全の罹患率、グレード毎の割合、登録頭数(JAHDNetworkが診断結果のみ反映)
・膝蓋骨脱臼の罹患率、グレード毎の割合、登録頭数
を当サイトにて公開していきます。
申請書で“評価結果を公開いたします”という項目にチェックがあり、診断結果が出たあともその意向に変わりがない場合は、犬種ごとにそれらの
・JAHD登録番号
・血統書登録番号
・血統書登録名
・診断結果
を当サイト公開していきます。これには評価結果が出た後数週間を要することがあります。
※1犬種あたりの登録数が増え、ある程度の統計的に有意義な登録数になった時点で血統間の結合をしていく予定ですが、それには数ヶ月を要することをご理解頂けますようよろしくお願い致します。

公開の取り消しは可能ですか?

はい、可能です。申請書で“評価結果を公開いたします”という項目にチェックをしてある場合には公開いたしますが、その後、非公開に変更を希望される場合には、事務局に御一報ください。しかしながら、遺伝性疾患を減少させるためにはできる限り公開されることが推奨されます。

結果が悪かった場合は、繁殖はしませんがかわいそうなので発表もしたくありません。可能ですか?

はい、可能です。申請書で“評価結果を公開いたします”という項目にチェックをしてある場合には公開いたしますが、その後、非公開に変更を希望される場合には、事務局に御一報ください。しかしながら、遺伝性疾患を減少させるためにはできる限り公開されることが推奨されます。

新たに犬を家庭に迎えたいのですが、ブリーダー等の情報は、教えて頂けるのでしょうか?

当法人は、股関節形成不全を始めとする遺伝性疾患の診断ならびにその診断結果の公開を柱に活動している団体てす。
また、診断結果につきましては、飼い主(またはブリーダー)によりご承諾頂いた血統名などを、インターネット上で公開しております。
個々のブリーダーのご紹介や情報などについてはご提供しておりませんのでご了承下さい。
当法人の活動内容をご理解頂ければ幸いです。

JAHDでの股関節評価はどういう評価法なのですか?

股関節形成不全のスコアポイント制って、どのような意味をもつのですか?

これまでのさまざまな研究から股関節形成不全は多因子性遺伝疾患であるとされており、遺伝子の解析は困難で、いまだに特定の遺伝子は解明されていません。したがって、股関節形成不全の診断はレントゲン写真で行われます。これは、難しい言い方だと股関節形成不全の遺伝型を調べるのではなく表現型を調べることによるという意味です。レントゲン写真上に股関節形成不全に特徴的な所見がないか、そして形成不全による二次性の関節炎が起こってないかを調べることによって診断は行われます。
レントゲン写真の撮影方法には大きく2通りあり、1つは多くの国で採用されている股関節の伸展撮影という方法です。これは、犬を仰向きにさせ、後肢を平行に完全に伸ばした状態で撮影する方法で、OFA像と呼ばれることもあります。もう1つはストレス撮影法という方法で、アメリカのPennHIP法や、スイスのSI法、コーネル大学の方法などいくつかの方法があります。
股関節の伸展撮影像を使った評価方法には大きく分けてグレード制とスコアポイント制とがあります。
グレード制とは股関節の緩みと二次性の関節炎の程度を5から7段階に分類し、形成不全の有無を評価する方法で、股関節の評価にグレード制を取り入れているのはアメリカのOFAの7段階評価、スウェーデンあるいはFCI(国際畜犬連盟)の5段階評価など広く行われています。OFAを例にとって見ると、Excellent、Good、Fair、Borderline、Mild、Moderate、Severeという7段階にグレード分けされ、Excellent、Good、Fairを正常、Mild、Moderate、Severeを形成不全と判断されます。Excellent、GoodあるいはModerate、Severeと評価された犬はどのような方法で評価しても評価結果にまず問題はないですが、問題となるのはBorderlineあるいはFair、Mildと評価された犬、すなわちグレーゾーンの場合に診断獣医師により評価が大きく異なるという点です。これは股関節形成不全という疾患の特徴上レントゲン写真によって形成不全が有るか無いかを明確に線引きすることが科学的に不可能だからです。
グレード制での診断率は、通常言われているのは2歳時で90%。1歳時だと70~80%が明らかになるとされています。また、年齢が若くなるほど難しくなり、6ヶ月齡だと40%ほどしか診断できません。そのため、かなり早期の診断は、この方法では無理だろうと考えられています。
グレード制を取り入れている多くの国では検査の対象年齢を大型犬では1歳齢以降、超大型犬では1歳6ヵ月齢以降としており、アメリカのOFAはもっとも遅く2歳齢以降としています。グレード制の問題点としては、かなり主観的なところがある、あるいは診断医間の評価に大きな変動があるということがあります。犬の頭数が限られている場合は良いのですが、何千頭、何万頭という単位になったときに誰が診断するのか、診断医が10人も20人もいて診断ができるのかというと、グレード制の方法だとまず無理であると考えられ、そこが一番の問題点です。また、すべてレントゲン診断という表現型の診断をしており、遺伝型をみているわけではないため、グレード制を行った場合には診断医間での評価誤差が影響してしまうため遺伝率というのは低くなります。そのため、アメリカのように股関節形成不全の淘汰に非常に時間がかかってしまうということになります。
もう1つのスコアポイント制は主にイギリス(BVA/KCスコアリングスキーム)で行われている方法で、イギリスでは股関節形成不全の特徴的な所見を片足ごとに9つの項目に分け、それぞれをスコアづけし(0~5、6ポイント)、その総スコアで股関節を評価します。この方法での総スコアは0から106ポイントであり、ポイントが高いとより重度の股関節形成不全ということになります。この方法ですと、先ほどのグレーゾーンが点数で表されるので、非常に明確に評価が可能であると考えられています。実際に、繁殖する際にどのように考えるかというと、イギリスの場合だと各犬種での平均値を公開しています。繁殖をする場合には、できれば可能な限り0ポイントに近い繁殖犬を用いることが推奨されていますが、犬種ごとの平均値よりも少ない犬同士を交配していけば、全体のポイント数は徐々に下がっていくという考えです。現在のところ、このポイント制が世界的にも科学的には最も納得のできる方法であると考えられます。
ストレス撮影法を使った評価方法の中で最も知られているのがアメリカのPennHIP法という方法です。この評価方法は4ヵ月齢以降という早期に股関節形成不全の診断が可能で、診断医の誤差が少なく、より遺伝率の高い方法です。しかしながらPennHIPを行うには、特別な器具と獣医師の一定の講習とアメリカでの認定試験が必要です。また、この方法では犬に対し深い鎮静か全身麻酔が必須になります。PennHIPの認定資格を持った獣医師は日本に20名以下であり、よい方法ではあるのですが、診断ができる獣医師が少なすぎるので、検査できる犬の頭数はかなり制限され、実際に日本全体で股関節形成不全を減少させるためにこの評価方法を使用するのは難しいということになります。
このようなことから、JAHDNetworkでは、多くの獣医師が撮影可能な股関節の伸展撮影によるレントゲン写真を使い、スコアポイント制で評価を行います。スコア付けの方法はイギリスの評価方法をもとにした独自のもので総スコア0~90ポイント(ポイントが高いほどより重度の股関節形成不全であることを示します)で評価を行います。

繁殖する場合に推奨されるのは何ポイント以下ですか?

股関節形成不全では股関節形成不全同士の交配で63~93%に股関節形成不全の子が出てくることが解っています。股関節形成不全を減少させていくためにはスコアポイントが平均値および中央値以下を基準値とし、より0に近いものを選択して繁殖を行っていくということと、繁殖に使う予定の犬の近親のスコアを確認し、ポイントの高い犬が多く存在しないかを確認して繁殖を行うことが強く推奨されます。また、JAHDNetworkでの股関節の評価結果にはスコアポイントのほかに、股関節形成不全による関節炎が出ている場合など股関節形成不全が明らかな犬には「股関節形成不全の明らかな所見が認められます」などという但し書きが付け加えられます。その場合には、たとえポイントは平均値近くでも繁殖には用いないことが勧められます。

OFAの7段階の結果とはどのようにして比較すればよいのですか?

スコアポイントをOFAなどのグレード制による結果のように段階的に分けることは基本的にはできません。これは、股関節形成不全という疾患の特徴上、レントゲン写真によって形成不全が有るか無いかを明確に線引きすることが科学的に不可能だからです。
JAHDNetworkでの結果報告の詳細については、「股関節形成不全症の報告書に記載される評価結果について」を御覧下さい。

JKC以外が発行している血統書でも、登録出来ますか? 例えばAKCの血統書でも可能ですか?

申請の際に提出された申請用紙に記載された情報と血統書の情報が登録されます。そのため登録したい血統書の情報で申請を行なってください。血統書発行機関はいずれのものでもかまいません。

血統書はJKCのものでマイクロチップは入っています。そのことは記載されますか?

個体識別されている血統書は、その旨を公開していきますか?

マイクロチップ、入れ墨(TATOO)、DNAProfileによる個体識別情報について申請用紙に記入のあるものは評価報告書や公開される情報に含まれます。

マイクロチップや入れ墨やDNAなどの個体識別が登録の際必要ですか?

個体識別の情報がない場合でも登録することができます。個体識別情報について申請用紙に記入のあるものは評価報告書や公開される情報に含まれます。

明らかに純血種なのですが、保護犬のため血統書がありません。そのような犬でも、検査・登録は出来るのですか?

純血種に限らず診断・登録することができます。しかしながら、血統書のない犬は予定されている血統間の結合に関しまして結果が反映されない可能性があります。親が純血種の犬の場合は、可能であればその親の血統書のコピーをお送りください。また、友人などの繁殖でその犬の血統書がない場合も、可能であればその両親の血統書のコピーをお送り下さい。

OFAやBVA/KCやPennHIPでの結果を登録できますか?

他の評価機関の結果の登録は、それ単独でも、JAHDの診断と一緒にでも行うことができます。申請用紙と他の評価機関の診断書(証明書)のコピーと血統書のコピーをお送りください。登録料金については料金表にて確認してください。ただし、OFAで2歳未満に診断を受けた場合には、「OFApreliminary」と記載されます。

レントゲンは返却してほしいのですが返して頂けますか?

提出されたレントゲン写真はJAHDにて大切に保管され、遺伝性疾患の研究に利用されます。基本的にレントゲン写真の返却は行なわれませんが、希望される場合は、提出されたレントゲン写真のデジタル複写(CD-ROM)を別途500円にてお受けしております。

どのような封筒で送ったらいいのですか?(宅急便あるいは郵便のどちらですか?)

送付の際は厚紙やダンボール紙などで、レントゲン写真が折れないようにし、「折り曲げ厳禁」との但し書きをしてください(万一、輸送中の事故などで、レントゲンフィルムが折れ曲がったり、水濡れなどし、診断ができない状態の場合、当方では一切の責任を負いかねますのでご了承ください)。送付手段はいずれを利用されてもかまいません。

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