平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
日本では犬の遺伝性疾患の診断システムが欧米より数十年も遅れたことにより、多くの愛犬と飼い主のみなさまが痛みを抱えている現状にありました。
そこで、我々は3年前にNPO法人 日本動物遺伝病ネットワーク(以下JAHD)を設立し、皆様のご支援とご協力により、今日まで着実に活動を続けてきております。
今回のご報告は、JAHDの活動が大きな一歩を踏み出しましたことのご報告です。
みなさまご存知のように代表的な犬の遺伝性疾患は股関節形成不全症ですが、それらの疾患を確実に減らすために、「JAHDの股関節評価結果を血統書に記載」して頂くということがとても重要であると考え、地道に活動して参りました。
その結果、2005年より日本警察犬協会(指定7犬種)の血統書に記載することが可能となり、さらに、2006年4月1日から、日本最大の犬種クラブ・ジャパンケネルクラブ(2005年・公認148犬種)の血統書にもJAHDの股関節の評価結果を記載することが可能となりました。(注・両団体とも記載は犬の所有者の希望による)
血統書への記載に関しましては、シャパンケネルクラブのHPでもトップニュースとして扱われております。(http://www.jkc.or.jp/top.html)
これもひとえに、皆さまからJAHDへのご支援・ご協力があったからこそ、実現したと言っても過言ではなく、改めて皆さまには、厚く御礼申し上げます。
また、昨年12月18日(日)FCI東京インターナショナル・ドッグショーで来場者500人を対象に、JAHDが行いましたアンケート結果でも、
Q; あなたは遺伝性疾患の情報も血統書に記載された方が良いと思いますか?
はい94.6%
いいえ2.4% 無回答 3.0%
と、血統ラインから来る遺伝性疾患の情報開示を望む方がほとんどでした。
さらに、
Q; 今後、あなたが新しく犬を迎える場合は、遺伝性疾患の検査をした犬を用いて繁殖しているブリーダーやペットショップの犬を迎えたいですか?
はい91% いいえ6.4% 無回答1.6% その他0.2%
と、遺伝性疾患の検査を受けた両親の子を迎えたいと考えている人が大多数でした。
日本の純血犬の遺伝性疾患の発症率が欧米諸国に比較して非常に高い現実をなんとか改善したいと思い、多くの方々の協力によりJAHDを設立しました。 日本で初の試みであり、多くの人の勇気が必要でありましたが、
今回の「股関節評価結果の血統証明書への記載」は日本の犬たちにとっては大きな1歩であると確信しております。
また、我々は1頭でも多くの動物が痛みのない健康な子であってくれるためだけを望み、志を同じくした皆様との連携を大切にして行きたいと願っております。
是非、皆様の前向きなご意見やご要望を頂ければ幸いです。
まだまだ解決すべき問題点が沢山ありますが、今回の1歩からさらに活動を活性化させ、スタッフ一同、鋭意努力していく所存ですので、今後も引き続きの活動に対するご協力ご支援頂けますよう重ねてお願い申し上げます。
特定非営利活動法人 日本動物遺伝病ネットワーク
代表 陰山 敏昭 スタッフ一同